見上げた空、願いを込めて



どうしてここで謝られたのか全然わからなくて


「何が?」


と聞けば、返ってきたのは全く予想もしていなかった答え



「断りづらいんでしょう?」


一瞬何のことかと思い、本気で悩んだが、すぐに放課後遊びに行くのを誘われたことを思い出した



「別に良いけど」



そう答えれば、輝き出すその顔



ご親切に頭をペコリと下げて、その女子は


「ありがとうございます

放課後、裏門で待ってますね」


と言って、去っていった



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