君へ届け
久しぶりの蓮司との会話。
もらった羊のストラップ、撫でられた頭の感触。
全部が嬉しすぎて言葉にならない。
あたしの場合、なれないんだけど。
羊のストラップをケータイに早速つけながら、ベッドに寝ころんだ。
蓮司……-
蓮司に言いたいよ。
好きだって伝えたい。
助けてくれた、守ってくれたあの日からずっと
蓮司が好きだって言いたいけど…
すき
天井に向かって呟いた言葉は、やはり声にならず消えてしまった。