君へ届け



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近場のファミレスに入り、絵瑠がこの田舎に来てから


ずっと気になってたことを聞いた。




「絵瑠は何で口が聞けねぇの?」


健兄は、ものすごく嫌そうな顔で俺を見つめた。



「…今さらだろ」


「今だから知りたいんだよ」


「今だから?」


「あいつは、これから大学に入って就職する。結婚だって…いずれするだろ?


人とコミュニケーションとれないことは

これから先も、あいつにとって足枷にしかならない。




何か原因、あるんだろ?…教えてよ」










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