君へ届け

「何だよ、妙な顔して。帰ろうぜ」




やだ。

幼なじみだからってだけで…蓮司に迷惑かけたくない。


あたしは小4のあの日から何も成長してないっ…。



蓮司があたしの腕をとろうとするのを、慌てて振りほどいた。



「!絵瑠…?」



そのまま走り去ろうとするが、外に出ようとしたところで




「絵瑠!!」


呼び止められた。



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