君へ届け
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そうして今、2人で田んぼ道を歩いている。
絵瑠とこの道を歩くのも久しぶりだ。
「一緒に帰るの、久しぶりだね」
「ああ…」
絵瑠も同じことを思ったらしい。
それより、さっき大声で告ったせいで恥ずかしさが半端なかった。
「いつからかな…。
一緒に帰らなくなったの」
「中1の時だろ。
クラスの男子にからかわれてさ」
「それから蓮司、あたしのことやたら避けたよね」
くすくす笑う絵瑠に、俺は首を傾げた。
「お前が先に避けたからだろ?」
「え?」
絵瑠がポカンとする。