文目剣術部【弐】
「そんな怪訝にしなくてもいいだろ長水?」
「別に怪訝にしてるつもりはねぇけど何か腹立つんだって」
正式に枳殻剣道部員になった丁嵐が同じ剣道場で稽古している姿を見ながら長水はつまらなそうな表情で素振りしていた
「おい長水!暇なら相手しろ」
「はぁ!?何だよその俺様口調マジうぜんだけど!」
と文句を言いながらも何だかんだで丁嵐の稽古相手をする長水
「あいつらあれで意外と仲良いのかもね」
蔭平が隣で2人を見ている詠に話しかけた