文目剣術部【弐】
「…大丈夫か丁嵐?」
「…眠い」
目の下に大きなクマを作って朝稽古しているふらふらの丁嵐に詠は思わず声をかけた
「お前…よく平気だな」
「姉貴の店の手伝いで夜更かしは慣れてるからな」
「慣れていいものなのか?」と一瞬思った丁嵐
「ったくこれだから困るぜ夜更かしもまともに出来ないふらふら王子は!」
「まともに出来て良いもんじゃねぇだろ?!それに俺は低血圧なだけだ長水!」
丁嵐は思わず振り向いて叫んだ