文目剣術部【弐】

「あの時誰のせいで俺らは最後の試合に出れなかったか…1番その原因を知ってんのはてめぇだろ?」

丁嵐は目を丸くした

「誰のせいで俺らは強制的に剣道部を退部させられたかの原因を良く理解してんのはてめぇだろ?」

薊の掴んだ手に力が入る

「許さねぇ…許さねぇぞ丁嵐…追い出してやってもまだ剣道を続けて行くてめぇを絶対許さねぇよ俺は」

「薊…」と丁嵐は一瞬目をつむってから「構わない」と薊を見た

「あ?」

薊の眉間にシワが寄った

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