文目剣術部【弐】
「聞こえなかったか?構わないと言ったんだ俺は」
ガシッと胸ぐらを掴んでいる薊の手首を握り丁嵐は薊を真正面から見た
「な!お前!」
怒りで青筋を立てながら薊は丁嵐を見た
「退部させてしまった原因は確かに全て俺にある…だが俺は間違った事をしたとは思わない!どんな形であれあの時の薊達のやり方は正当なものじゃねぇ!」
「ただのガキの虐めだ!」と丁嵐は薊の手をバシッと払った
「てんめぇーっ!!」と薊は叫んで丁嵐を殴った
「だからムカつくんだよ!良い子ちゃんは!何が正当だ!何が虐めだ!うざってんだよ!先公らも先輩も周りの奴らも皆皆うざってんだよ!!お前もな丁嵐ーっ!!」
薊は丁嵐を殴り続けた