文目剣術部【弐】

「高橋その体…何があったんだ!?」

皆帰った後の剣道場で高橋に見せられた衣服の下の痛々しい傷跡を見て俺は驚いた

「薊先輩達に試合が終わるたび「消えろ」って殴られてて…でもそれは俺がいつも負けてばっかで足引っ張ってばっかだからで…」

高橋の声が震え始める

「高橋もういい分かったから!良く言ってくれたな!…でも、俺もすぐに気づかなくてすまなかった」

「丁嵐先輩は謝らないで下さい!悪いのは弱い俺なんです」

「高橋お前は弱くなんかない!試合だっていつも一生懸命頑張ってるのを知ってる!毎朝稽古してるし誰よりも努力してる「丁嵐先輩!」

突然高橋は叫んだ

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