文目剣術部【弐】

「今の言葉今まで剣道やってて聞いた中で1番嬉しかった」

小さく笑みを見せた高橋

「高橋?」

俺は高橋が何故今笑みを見せたのか分からなかった

「丁嵐先輩だけが俺の憧れでした…いつか丁嵐先輩みたいに剣術を使いこなせるようになりたかった…でももう無理です」

高橋は白い封筒を俺に渡した

【辞表】

封筒にはそう書いてあった


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