文目剣術部【弐】
何で何で何で何で俺はいつもこんな目に合わなきゃならんのだー!?
長水は新学期の始めの授業中に黒板を目の前にチョークを持ったまま立ち尽くしていた
隣では転校生の丁嵐が黒板に書かれた英語の問題をスラスラと解いている
「何だ長水この問題は中学生レベルの問題だぞ?高2にもなって解けないとは一体お前は中学時代何を勉強していたんだ?」
「全く…」と英語の教師はため息ついた
「何をって言われても」と長水は頭をかいた