文目剣術部【弐】

「あったりまえだろ?!剣道部員がそんな頭してたら俺ら《奇抜組》って呼ばれちまうだろ?!奇抜な頭は詠だけで充分だっての」

とズルズル凪を引っ張りだしながら長水は眼科を出て行った

「どういう意味だよ長水!」と詠は出て行く2人を追いかけた

「そういえば気になってはいたが何故詠は髪の長さバラバラなんだ?」

丁嵐が隣にいた蔭平に尋ねた

「生まれつきだよ~」

「生まれつき?!」

「うん!」

にこにこしながら答える蔭平を見て「世の中には髪の長さがバラバラで伸びるDNAを持ちながら生まれてくる人間がいるのか?!」と丁嵐は頭を抱えた


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