文目剣術部【弐】

「まさか…族に入って「あー!いや違う!族じゃねぇって!」

眉間にシワを寄せる丁嵐を見て長水は慌てて叫んだ

「じゃあ、何なんだよ?身体中血だらけだし」

「これは俺の血じゃねぇ…相手の血だよ」

「は?!」

ベンチから立ち上がった長水を見ながら丁嵐の眉間にさらにシワが寄っていく

「そんな怖ぇ面すんなよ!つかお前こそこんな時間に何してんだよ?」

「俺は…妹の見舞いしてきたんだよ」

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