文目剣術部【弐】

「そりゃ良かったな」と丁嵐は読んでいた文庫本を閉じて苦笑いした

「つか広くね丁嵐の家!1人暮らししてる訳じゃないんだよな?」

「まさか…いや、1人暮らししてるようなもんかな?両親は県外に単身赴任中で盆と正月に少し帰ってくるくらいだし」

「マジで?!へぇ~…俺の家とはえらい違いだなそりゃ」と長水はソファにどかっと座った

「お前の家は皆居るのか?」

「ん?いや、えらい違いって言っても親父達は時期によって居たり居なかったり…あー、でも無駄に居る時の方が多いかな?」

「何だそりゃ」と丁嵐はまた文庫本を読み出した



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