文目剣術部【弐】

「…お前一体何者なんだ?この間の凪を助けた時も思ったけど」

と丁嵐は長水を見た

少し間を開けてから長水は「うん」と静かに笑って立ち上がった

「これ見りゃ秀才のお前なら分かるだろ?」

とタオルを取って長水は背中を見せた

「…お前…その刺青の花って」と長水の背中に大きく綺麗に彫られている真っ赤な彼岸花を見て丁嵐は目を丸くした

その花の模様はずっと昔にニュースで話題になっていた刺青だった

「…極道なんだよね。俺の家系」

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