クズレタ果実【完】
【第伍章】 …芽摘み…
休憩と称された5時間を過ぎ、私たちはラブホを後にした。
最初は気が引けたけど、マンションに連れて行くと、倫子が帰宅して居た。
「倫子?早退したんだね」
「うん。キャバも辞めないと行けないし、ここを出ようと思って。不動産屋で手頃な物件もあったし」
「そうなんだ」
倫子は私を誘う事はせず、1人やり直す覚悟があると感じた。
私もアパート探して出ないと。
ここに暮らすのは、無理な話だし。