クズレタ果実【完】
「苺華おはよう」



「おはよう」



校門で待ち合わせてた翼と合流し、教室を目指す。

まだ早い為、朝練があった運動部に所属してる生徒が居るだけで、いつもの活気のないクラス。

サユに声を掛け、3人で固まって、他愛もない話を繰り返してると、私の携帯が鳴った。



「倫子だ…。もしもし?」



『――…』



この1週間、倫子は学校に姿を見せてなく、話す事も出来なかった。
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