クズレタ果実【完】
おまけ機能だと思ってたGPSを利用し、倫子の居場所を捜しながら走ってると、私たちが共に暮らしているマンションを示した。



「倫子…」



不安で震える足で、ひたすらマンションへ走り続ける。

倫子に何があったかわからないけど、あの無言電話はただ事ではない。



「ハァ…ハァッ……」



やっとの思いでマンション前に着くと、人だかりを発見。

悲鳴も聞こえ、私には関係ない事を願いながら横を通る。
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