クズレタ果実【完】
「桃哉さん、私と会った時に、既に知ってたんですか…?」



「ごめん…」



「冴嶌…先生も…?」



「いや。桃真は君のお父さんが居場所を突き止めてる事しか…」



「何で私に、言ってくれなかったんですか…!!」



桃哉さんに対しては、もう確実に八つ当たりだった。

叩いても叩いても、「ごめん」としか言わない桃哉さんから離れる。

そして、病院内に戻ろうとした私の前に、冴嶌が現れた。
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