クズレタ果実【完】
母親が、親戚中から反対されても結婚した為、ここに来た事はなかった。

何もない所と聞いた事があるけど、自然を残しながらも、コンビニやスーパー。

ショッピングモールがちゃんとあって、不便さは感じない。



「ここだな」



でも、到着したアパートの裏は山だった。

発展してるようで、1本入れば、また違った。

102号室の前に行くと、冴嶌が呼び鈴を鳴らしてくれる。

私は気持ちを落ち着かせる為、冴嶌の手を握った。
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