クズレタ果実【完】
「はーいっ。どちらさ……お姉ちゃん?」



「梨華、だよね…」



出て来たのは、髪の毛を茶色く染め、メイクをしてる梨華。

イキイキとした、ハツラツとしてる姿に泣きそうになる私に対し、梨華は笑顔を見せてくれた。



「来るなら言ってよ!しかも彼氏も一緒なんて。まぁ、狭いけどどうぞ!」



ドアを大きく開き、部屋に上げてくれた梨華。

1LDKは、2人では本当に狭いだろうけど、さすが綺麗好きな母親。

ゴミ一つ見当たらず、整理整頓もされてる。
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