クズレタ果実【完】
「この度は、本当にすみませんでした。苺華までお世話になって…お詫びのしようがございません」
「いえ、お詫びなんてとんでもないです。彼女を守りたいだけであって、これが全て良かったとは、思ってないですし」
「良かったですよ。あの人も、反省したと思います。自分が何かされないと、いつまでも人を傷付ける、冷酷な人ですもの」
それでも愛した父親を捨て、別れを選んだ母親は、辛くないんだろうか。
「いえ、お詫びなんてとんでもないです。彼女を守りたいだけであって、これが全て良かったとは、思ってないですし」
「良かったですよ。あの人も、反省したと思います。自分が何かされないと、いつまでも人を傷付ける、冷酷な人ですもの」
それでも愛した父親を捨て、別れを選んだ母親は、辛くないんだろうか。