クズレタ果実【完】
私を引き摺るようにリビングへと入った冴嶌。

リビングダイニングが繋がり、アイランド型のキッチンな為、柱もなく導線が確保されたスペース。

私が並んで調理してる桃哉さんと奥さんであるナナに「お邪魔をします」と頭を下げてると、冴嶌が笑ってる理由を、よりによって桃吾さんに話し始めた。



「桃吾兄が俺より若く見えるらしい!ウケる!」



「ウケるな、桃真!」



私はどうしたら良いのかわからず、キッチンの2人を見た。
< 219 / 320 >

この作品をシェア

pagetop