クズレタ果実【完】
冴嶌は冷蔵庫から瓶ビールとグラスを準備して、「ほら」と、桃吾さんにお酒を勧める。



「俺もお前みたいにイケメンに生まれたかったよ」



「兄貴は三枚目だしな」



「どこがだよ!」



桃哉さんも参加したいらしく、私は料理を運ぶのを手伝う。

しかし、差し出されたお皿に、七面鳥が丸ごと乗せられて居て固まる。

香草の香りは良いけど、どこで手に入れたのか。
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