クズレタ果実【完】
「桃真君、桃はどうするのかな」



「そうだなー。そのまま食ってやる」



「冴嶌にとって、桃は別格だわ」



「本当に」



倫子とこんな会話をしながらも、見た目を気にせず居れる事も、大切だと感じた。

嫌う人も居れば、好く人も居る。

それがたった1人だとしても、嬉しい事。

置き換えれば、私には桃真、倫子には日向なのかも知れない。

過去の痛手も含めて、包んでくれた。
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