クズレタ果実【完】
「じゃあ、何で桃はそのままで、苺はジュース?」



「俺はどんな自分でも愛せるから。苺は、お前が人に潰されても、助ける自信があるから」



「自信家。でも、私も桃真になら助けて貰えるって感じてる」



「お待たせ致しました。アイスコーヒーお二つと、ピザになります」



とても恥ずかしい事を言ってしまった。

しかも絶対、今のは店員さんに聞かれた。

私は咳払いをしながら、少し俯いた。
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