クズレタ果実【完】
そんな私に、口元を隠して笑う桃真。

肩を震わせて、失礼。

テーブルの下で脛を軽く蹴とばし、ピザを一切れパクる。



「お前なぁ……;;」



“軽く”のつもりだったのに、打ち所が悪かったのか、かなり痛がってる。



「そっ…そんなに?;;」



「んなとこ、卑怯だろ;;」



桃真はジャージを捲り、脛の具合を確認するも、すぐに青アザが出来るわけがない。
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