クズレタ果実【完】
舌を出しておどける私に、桃真は諦めたのか、ピザに手を伸ばした。

おしぼりで手を拭い、コーヒーを飲みながら、桃真を何気なく見つめてると、院内放送が掛かり、関係ない筈の私たちや周りのお客さんが耳を澄ました。



「…呼ばれる筈がないよな」



「だよね」



手持ち無沙汰になり、携帯を出して、最近お気に入りとなったドラマのホムペを覗く事にした。

裏話とか載ってて、たまにチェックしてる。
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