クズレタ果実【完】
やっぱり、あいつが手を貸してたようで、私の勘も当たったっぽい。

携帯を冴嶌に渡して戻って来た嘉川は、挙動不振。

目をキョロキョロとさせながら、教科書を開き直した嘉川に、「どうかされました?」と、佐久間が問う。

そんな中、後ろから視線を感じた私は、教室の後方のドアを見た。

開きっぱなしだった為、冴嶌の姿がハッキリと確認が出来る。

私を睨んでるって事は、バレてるのかも。
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