クズレタ果実【完】
「あんたも、教頭か倫子の弱味を握ったつもりで居るの?」



「弱味何かなくても、教頭が俺に逆らう筈がない」



「それなりに、金持ちだっただけあるわね」



私たちが出会った場所は、高級住宅街。

あそこのマンションで、たかが大学生が住めるわけがない。

親が金持ちだろうと、密かに思ってた。

当時は女から、お金を巻き上げてると、考えてたけど。

教頭を黙らせてるって事は、親が影響してるよね。
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