1本の向日葵を君に…
遠い昔



「向日葵よく聞いてろ」



「なに拓にい?」



「俺アメリカに引っ越すことになった」




「なんで?ヤダ…ヤダ…」



「また戻ってくる」



「いつ?なんでアメリカに行くの?グスン」



「俺、医者になりたいんだ。そんで向日葵を助ける。」



「私はいいからいかないでよ?」



「絶対いい医者になって帰ってくる。それまで待っててくれ」



「分かった。そしたら拓にいのお嫁さんになる」



「おぅ。迎えにいく
それまで待っててくれ。チュッ」



ポワ
少女の頬っぺたが赤くそまった
「待ってる。絶対帰って来てね約束だよ?」



「ゆーびきりげんまんうそついたら…」





チュッ



「またな」



広い公園に小さく綺麗な声が響いた…

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