1本の向日葵を君に…


「病室に連れて行ってもらえますか?」




「あっはい」


「ありがとうございます」




コンコン



「失礼します」


患者さんの顔を見て絶句した。



…向日葵?向日葵なのか?




nameプレートをみて確信した。


こんなとこであえるなんて…



寝ている向日葵を優しく撫でた…



「こんなとこで再開なんて、嬉しいような嬉しくないような複雑だ」


その呟きは誰の耳に入ることは無かった。


< 12 / 26 >

この作品をシェア

pagetop