1本の向日葵を君に…

「じゃあ帰ろ向日葵?」


これ以上、まりに迷惑かけたくない…


私と居たらまりまで、悪く言われちゃう…そんなのそんなの嫌に決まってる。
だって私の唯一の親友。だから、だから…



「まり私寄るとこあるから先に帰って」


「えっ??どこ行くの。うちも行くよ」


「来なくていい。1人で行くから」

「えっなんで?」


「だから、1人で行くって言ってるの」


強く言い過ぎたかな。でもこんくらいしないと、なか悪くなるなんてできない。



「わかった…バイバイ」


「……」




ガラガラと扉が閉まった瞬間体から力が抜けたと同時に涙が溢れた…



涙もおさまりそっと立ち、まり今まで、ありがとうと小さな小さな声で呟いて保健室を去った。




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