Welcome to the world
七不思議
「僕たちは、浅香学院大学の文化部です。僕が部長で、彼女が副部長。」
簡単に自己紹介をしてくれる二人。こちらから聞かずとも、自発的に適当な情報を話してくれる事は有難い。だが、興味なさ気にチョコレートを齧る鈴は、退屈に欠伸をしていた。
「ふぁあ……。それで、君たちは何を求めてここに来たんだい?」
文化部の二人は互いに顔を見合わせると、何かを決意したかの様に頷き合った。
「僕らは今、我が学院の七不思議について調べています。その一つに『時計塔の一番上の扉は、別世界に繋がっている』というものがあるんです。」
「僕たちは、時計塔の『扉の鍵』が欲しいんです。」
簡単に自己紹介をしてくれる二人。こちらから聞かずとも、自発的に適当な情報を話してくれる事は有難い。だが、興味なさ気にチョコレートを齧る鈴は、退屈に欠伸をしていた。
「ふぁあ……。それで、君たちは何を求めてここに来たんだい?」
文化部の二人は互いに顔を見合わせると、何かを決意したかの様に頷き合った。
「僕らは今、我が学院の七不思議について調べています。その一つに『時計塔の一番上の扉は、別世界に繋がっている』というものがあるんです。」
「僕たちは、時計塔の『扉の鍵』が欲しいんです。」