世界NO.1&全国NO.1<上巻>
私は、車に乗って家に帰った。


ガラッ


執事「「「お帰りなさい。お嬢様」」」

『ただいま』

執事1「旦那様がお呼びでございます」


父さんが?


あ。ここでは、お父様と言わないと。


お父様って言わないと皆がうるさいしね。


『わかった。お父様は、いつも所に?』

執事1「はい。案内します」

『いいわ。一人で行けるわ』

執事1「でも…。旦那様に…」

『はぁ。わかったわ。案内して』


もう、執事って本当にお父様お父様って…


いやになるわ。


トコトコ


やっぱり、ここに居たのか…


コンコン


父「なんだ?」

執事「菜々お嬢様を連れてまいりました」

父「そうか。入れ」

執事「はい」


ガチャ


執事1「では、私は失礼します」

父「あぁ。ご苦労だった」

執事「はい」


執事が出ていった。


『ただいま帰ってまいりました』

父「おぅ。お帰り」

『で、なんのよう?』


お父様の前では、いつもこう。


あ。お母さんの前でもね。


執事がいたら、ちゃんとするけど。


父「あー。そうだ。今日、レイプされそうになったらしいな?」

『うん。そうだよ』

父「どんな奴らだった?」

『気持ち悪かった。でも、理性が飛んでたんだって』


どんな奴って言われてもね…


父「そうか…」

『うん。で、用はそれだけ?』

父「嫌。まだ、あるんだ」


まだ?


ハッ


お父さんが真剣な顔になった。


ということは…


あれか…
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