世界NO.1&全国NO.1<上巻>
「な、何を…ハハッ…騙そうとしてるのか?」


…………。


はぁ。呆れる。


本当に呆れたよ。


こいつ、バカ?


バカにもほどがあるでしょ…


「騙してねぇよ」

組長「ハハッ…ハハハッ」


とうとう、壊れた?


どうでもいいけど。


ドタドタ


次は誰?


多分、西原組の組員かしら?


ピタッ


やっぱり、ここに来るのね。


「警察だ!!手をあげろ!!」


……………。


って警察かよ!?


「あ。西原組の組長さん。お疲れ様です」


あ。父さんの知り合い?


あんな人、見たことない…


父「菜々」


父さんが「手でこい」って言ってる…


いっていいの?


まぁ。いっかー。


トコトコ


『なんですか?』


一応、敬語使わないとね。


家では、使わないけど。


父「こいつがわしの親友の智騎だ」


親友!?


父さんの!?


父さんって親友いたんだ…


「へぇ。君がこいつの娘か…。大きくなったな…」

父「だろ?」


って父さん達は、昔話をしている。


でも、私は頭が回らない…


大きくなったな?


ってどういう事?


もしかして…


昔、会ったことあるの?


父「あー。いい忘れてた。智騎の息子が菜々と同じ学校に通ってるらしい」


息子?


『誰ですか?』

「笠松大翔って知らない?」


笠松…大翔…?


どこかで…


聞いたような気がする…


どこだっけ?
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