うさぎとらいおん


痛みに堪えようとギュッと目をつぶり、拳を握り、歯を食いしばる。



けれども、どんなに待っても殴られず、恐る恐る顔を上げると私の前には凛也くんが立っていた。



「…凛也くん?」


どうしてここに?の意味を込めて名前を呼ぶと、凛也くんはこちらを向いた。



「もう暗いから、迎えにきた。」


「帰ろ。」という凛也くんに、でも…と男の子を見る。


何をしたのかは知らないが、その男の子は凛也くんに対してとても怯えていた。










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