うさぎとらいおん

「ねぇ、茅沙さ、凛也くんにちゃんと気持ち伝えたっていったよね?」


「………うん。」


「じゃあさ、なんで今凛也くんは告白のラッシュを受けているのかな?」


そう言って美香ちゃんが指を差したのは裏庭。
そこには凛也くんと知らない女の子が2人っきりで何かを話しているようだった。



「女子たちが噂してるよね、凛也くんがフリーになったって。何、別れたの?」

「………うん。」


その瞬間、ガンッとフェンスを蹴る音が響いた。







.
< 112 / 143 >

この作品をシェア

pagetop