うさぎとらいおん
「ちょっと重いってば、凛也くん!」
一生懸命退かそうとするけれど、びくともしない。
ただでさえ男女比があるのに、帰宅部の私が、運動部で鍛えている凛也くんに勝てるわけなかった。
「口だけじゃなかったんだね、偉い偉い。」
ぎゅっと私を抱きしめて、頬に軽いキスを何度も落とす。
その行為に私の頬が染まるのは分かりきっていた。
そしてそのまま凛也くんの唇は私の首元へと下がっていく。
髪の毛がくすぐったくて反射的に身をよじると、ちくりと痛みが走った。
「ご褒美。」
嬉しそうに言った凛也くん。
そして私の前に自分の首をさらけ出した。
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