うさぎとらいおん
「茅沙ちゃんってさ、紅山くんの金魚のフンみたいだよね。」
悪気があった言葉ではなかったらしい。
その子の性格上それはすぐに分かった。
でもその頃の私には衝撃が大きすぎた。
そうか…私はフンだったのか。
よく考えれば、私はうまれてからずっと凛也くん中心に生きていた。
だから、凛也くんが欲しいと思ったものは出来る範囲手に入れてきたし、凛也くんのお願いを断ったことがなかった。
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