うさぎとらいおん
凛也くんの部屋に上がらせてもらい、待つこと数十分。
眠くてうとうとしていると、凛也くんの声が聞こえた気がした。
ぼーっとした頭で目を開ける。
すると、呆れているような顔をした凛也くんが私を見ていた。
「あ、凛也くん。おかえり。」
「…ただいま。それで、あのメール何?」
あ、そうだ。と私は今日同じクラスの男の子に告白されたことを話す。
凛也くんは最後まで私の話を聞くと、私に聞いてきた。
「茅沙は、その男の子と俺だったら、どっちが好き?」
昔と少し変わった声と、一人称。
まだ慣れないその声を耳に入れ、私は答えた。
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