うさぎとらいおん


「凛也くん。」

即答だった。



「そうか」と満足気に頷いた凛也くんは私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた後、言った。



「俺の方が好きだなって思ったら、ごめんなさいって言うと良い。」


「…わかった。」





そうして、私はあの男の子にしっかり「ごめんなさい」と告げたのだった。


そして知らない間に、私がその男の子に告白され、断ったことが学校中にひろまっていた。





どうやら彼は1年にして既にサッカー部のエースで、モテるタイプの男子だったらしい。


そのことを知ったのが遅すぎたのか、私は女子に嫌がらせを受けるようになった。










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