うさぎとらいおん


「………っ、もしかして!」




ばっと首元を押さえて凛也くんを見ると、ニヤリと笑っていた。




「ご名答。」


かぁぁぁっと、更に顔が赤くなる。


…私、クラスメイトに聞かれた時なんて言った?


思い出して卒倒しそうになる。






「凛也くんに聞いて?」






無知な自分がとても恥ずかしくなった。

そんな言い方したら、「凛也くんにキスされました。」とでも言ってるようなものじゃないか!





これ以上ないほど赤くなっていた私の頭を、凛也くんは微笑しながら撫でていた。










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