死神と私の人生ゲーム
男の言葉を合図にモニターに映し出されたのはフラフラと歩道を歩く私だった。
足取りは確かに危なげだが意識を失うほど飲んでいたわけじゃないらしい。
陽気に流行りの歌を口ずさみながら鞄を振り回している。
自分の酔っている姿を見るというのは中々恥ずかしいものなんだな…
「……さて、ここからが面白いところですよ」
男がそう言った時に私の後ろから人影が見えた。
Tシャツにジーンズのラフな恰好。
……山本さんだ。
心配そうに私を見つめながら少し後ろを歩いている。