死神と私の人生ゲーム



送ると言われても悪いからと断る私の性格を知って、そっと後からついてきてくれたんだろう。



山本さんは優しいから。



『女の子なんだからもっと用心しなさい』



が彼の口癖だった。



けど…じゃあ…何で私は死んだの?



その時、モニターの中の私が立ち止まった。



目の前には倒れている男の人。



『大丈夫ですか?』



『……』



声をかけても返事をしない男の側にモニターの中の私は座り込む。



ズキンとまた頭痛がして私は痛みで頭を押さえた。



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