死神と私の人生ゲーム
―――パチリ
その時小さく音がしてモニターは真っ暗になりただの黒い板になった。
「ちょっと…何で消したのよっ」
ギロリと睨みながら文句を口にする私を見てやれやれと言うように死神は肩を竦めた。
コイツ…本当にやな奴だ…
「さっき、止めてと言ったでしょう?」
「確かに言ったけど、今は状況が変わったの!!」
「しかし、もうこの映像を見せることはできません」
「そんな…死神の掟か何かなの?」
「いいえ、ただ私が貴方を気に喰わないからです」
「何それ…あんた最悪…」
死神はまるで最高の褒め言葉を貰ったとでも言うように誇らしげに微笑んだ。