死神と私の人生ゲーム
「では、本題です。
これから私とゲームをしましょう」
「……ゲーム?」
コイツの提案するゲームなんてきっとすごくたちの悪いゲームに違いない。
「……そんなに用心しなくても大丈夫ですよ。
とてもシンプルな内容です貴方のことを本気で思って涙を流す人がいるか?」
「山本さんが…泣いてじゃない」
モニターの中の彼は絶望を体言したかのように悲しんでくれていた。
ゆっくりとかぶりを振る死神。
「あれは駄目です。
新しい体を与えますのでそこからスタートしてもらいます。
期間は一ヶ月…貴方を心から思って涙する人がいなかった場合は罰ゲームとして貴方の魂は私が頂きます」
「納得いかないんだけど…何であたしの魂をあんたにあげなきゃいけないの!?」
「では、お止めにやりますか?」
「………ッ」
生き返りたい。
それはもう絶対に…
やりたいこともやるべきこともまだまだ沢山あるんだから。