死神と私の人生ゲーム
どんなに不利なゲームだってそれが生き返ることに繋がるなら…何もやらないよりやったほうがいい。
「わかった…やるよ。
ただ何個か質問があるんだけど?」
「構いませんよ。
何が知りたいんですか?」
「まず、私が生き返るとしてどんな風に生き返るの?それから…新しい体ってどういうこと?
あと魂をあなたに奪われたら私はどうなるの?」
まくし立てるように早口で聞く私を見て、死神は面倒そうに額にしわを寄せた。
こんな仕種はますます人間くさい。
「貴方が生き返る時は刺される直前に時間を戻すようになります」
何だそりゃ?
それじゃあ、結局私は死んでしまうじゃないの。
「いいえ、貴方はただ山本と言われた男を庇わなければいいのです」
「考えることを読むの止めてよっ…」
「無理ですよ、勝手に流れてくるんですから」
死神は失笑を浮かべながら私に言った。