死神と私の人生ゲーム



「最後の質問ですが、貴方の魂を私が頂くというのは言葉通りと言えるでしょう」



「はい…?」



「“食べる”と言うのが正しいですね」



嘘…私食べられちゃうの…そういえば、最初今すぐ食べたい的なこと言ってた気がする。



死神は形のいい唇を緩やかに上げて微笑む。



顔だけ見てれば極上なのに喋るとただのイカレ男だ。


「食べるって痛いの?」



恐る恐る聞く私を馬鹿にしたように見下して喋る死神。



「痛い?もう死んだ貴方に痛覚なんてないでしょう。馬鹿も休み休み言って下さい」



死神って殴れたりしないのかな?
いや…いっそのこと首を絞めてやりたい。




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